思いやり・気づかい 茶道の稽古で身に付くこと

作法は形にこだわらず「心を込める」ことから/茶道流マナーの身に付け方と心得

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茶道というと、作法や点前(てまえ)の順番がきっちりしているのでは、というイメージのかたも多いと思います。

それは本当で、いわば一挙手一投足が定められています。
ただ、特別なものではなく、理屈に合ったごく当たり前のものばかりなんです。

 

たとえば、お茶をいただくとき、自分の番がまわってきたら、

・すでに飲み終わった隣の方には「お続きはいかがですか?」とたずね、

・自分より後にお茶を飲まれるかたには「お先にちょうだいします」と挨拶をします。

これらは、ご一緒している方々への配慮、思いやりからきていますよね。

決まりごとではありますが、本来はそういう気づかいが自然と振る舞われるのが、理想といえば理想ですね。

 

 

何もかも自動化されAI(人工知能)が進む現代、人と人とが交わる機会は、確実に減っています。

人と人との交わりが減るぶん、「思いやり」を言葉と態度で表す場面も減るということ。

こんな時代だからこそ、各種マナー講座などは人気があり、人々は思いやることを忘れたくないのかもしれません。

 

お茶の稽古を繰り返すことで、作法は身に付きますし、「お先にちょうだいします」という言葉にも、ふだんの稽古から「心を込めて」挨拶をすることで、身に付くものの質は変わってきますよね。

作法はかたくるしいと思われがちですが、形にこだわらず、すべては「心を込める」ことから始めましょう♪

 

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  • この記事を書いた人
市川弘美

市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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