和菓子の魅力をシリーズでお伝えしています。
①見た目に楽しめる、優しい色合いと繊細な形。
②開けないでずっと眺めていたいパッケージデザイン
③春夏秋冬の喜び(この記事)
茶道は春夏秋冬なくしては語られないくらい、「季節」が重んじられます。
重んじられるというよりも、日本人は元々、季節の移ろいとともに 節句や暦の行事などの文化と習慣を、大切にして暮らしてきました。
和菓子も日本の文化を継承しており、見た目、使われている材料、そして名前でも季節を表しています。
※「桜」
●見た目(意匠)
和菓子の形は、見た目に分かりやすく、目を楽しませてくれますね。
小さいのに存在感があり、見ているだけで想像がふくらみます。
●旬の材料
春に使われる材料で代表的なのが「よもぎ」。
草餅、よもぎもち、中はこしあんだったり、粒あんだったり。
よもぎの葉の繊維が少し残っていてまだらな餅もあれば、すっかりキレイなグリーンになっているお餅もあります。
よもぎ独特の香りは、とっても爽やか。
●銘(めい)
銘=名前も見逃せません。
ただの「桜」ではなくて、里桜、野あそび、吉野山、花いかだ、など桜だけでも表す名前は多数見られます。
「野あそび」などという銘は、遊び心いっぱいで、ふと童心にかえったような気分になり、ふるさとの桜の風景を懐かしむひと時を与えてくれますね。
※「野あそび」
春夏秋冬の季節の移ろいを、和菓子に感じることができる。
日本の文化は、風情があっていいなーと思います。
和菓子は、見た目、旬の材料、そして名前でも、季節を表しています。
こんどデパ地下の和菓子コーナーに行ったら、見た目や味だけじゃなくて、その名前からも和菓子の季節感を味わってみてくださいね♪