「和」感性を磨く茶道の楽しみ方

本物は古くならずに深くなる。

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本物は古くならずに深くなる。」

この言葉は、こちらの本の一節にあり、私にとっては忘れられない、大切にしている言葉です。

本物=良いものって、使えば使うほど、色に深みがでたり、味わい深くなったリするものです。

 

抹茶をいただく茶碗は、稽古で使っているうちに、

・陶器のザラつきが、滑らかになる。
・抹茶の色が浸透して、色に深みがでる。
・使う・洗う・拭くを繰り返すことによって、つやがでる。

こんなふうに、使えば使うほど、深みが増すのです。

 

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私たちが日常に使う身近なものも、ありますよ。

・麻の洋服・・・洗濯を繰り返すと、柔らかくなり、風合いがでる。

・無垢の木の家具・・木目が出てきたり、つやが増す。

・漆塗りの器・・・使う・洗う・拭くを繰り返し、つやがでる。

「風合い」や「つや」、つまり「味わい」がでてきます。
時間のなせるワザ」とでも言うのでしょうか。

 

日々ネットの世界で生きていると、「時間が作り出す味わい」など、忘れてしまいそうになりませんか?
仕事というのは、スピードが大切。

 

ただ、目の前のコトに振り回されて、すぐに結論を求めてしまうよりは、「待つ」こと、「時間がかかること」や「目に見えないこと」も、大切にしていきたいですね。

 

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市川弘美

市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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