お茶の稽古を30年続けていると、「何がおもしろいの?」と聞かれることがあります。
そんなに長く続けられるって、何か特別な理由があるんじゃないかなと思われるようですが、これが意外と「好きだから」と単純だったりします。
でも、「おもしろみ」という意味では、理由は1つではなく、きっと数えきれないくらい、語り尽くせないくらいですよ。
終わらない話、聞きたいですか?(笑)
ひと言で語るのは難しいですが、今日は「一期一会」という言葉について少しつづってみたいと思います。
お茶の稽古では、繰り返し繰り返し、とにかく繰り返して点前などをおぼえます。
だから、一見、同じことの繰り返しのように見えますよね。
でも!毎回全く違うんですよ。
どういうことかと言うと、まずは自分のこと。
気分や体調、考えていることや気になっていることは、その日その時で違います。
前の日にイイことがあればウキウキしてるし、その日の朝イヤなことがあればモヤモヤしているもの。
自分以外のことも見てみると、
天気や気温、電車や車の混みようも、その日その時で違います。
茶室の室礼(しつらい)、掛け軸の言葉、道具の取り合わせ、生けられている花、炭や香のにおい、そして和菓子もその日によって変わります。
ということは、一瞬として同じ自分と同じ環境はないのだということ。
同じ人と同じ場所で同じ時間でも、その日その時によって、何もかも違います。
全てが常に変化している世の中。
二度と来ない今を大切に、心をこめておもてなしをすること。
それが、私の思う「一期一会」です。
何か好きな事を長年続けている方も、「毎回同じようで違う」と感じるように、似たところはありませんか?
茶道ではよく語られる「一期一会」も、茶道に限ったことではなく、あなたの身近にあるかもしれませんね!
あなたの「一期一会」を見つけたら、ぜひコメントくださいね♪