茶道の世界を文章で表現 – 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view https://wabi-sabi.view.cafe 茶道の世界を文章で表現 Fri, 01 Feb 2019 00:11:28 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.9.9 重たいものは軽々と、軽いものは重々しく/「日日是好日」より https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5193/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5193/#respond Fri, 01 Feb 2019 12:24:44 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5193 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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「重たいものは軽々と、軽いものは重々しく」

これは、森下典子さん自伝エッセー「日日是好日」を映画化した日日是好日(クリックすると音が出ます)に出てくるセリフです。

 

お茶道具は、重たい物も軽い物もあります。
具体的に見ていきましょう。

 

重たい物、一番はお釜ですね。

炭点前では、釜を畳に上げて、炭をなおし、また釜を炉・風炉におろします。
鋳物なので釜自体も重たいですし、中に水が数リットル入り、さらに重たくなります。

 

※右上が「釜」、左上の蓋が開いているのが「水指」。
左下:「棗」の上に「茶杓」が置かれている。

 

次に重たいのは水指です。
運び点前のときは、茶室に持って入り座って畳に置き、終わると持って立ち上がり、持ち出します。焼き物で1リットル以上はお水が入ります。

表千家では、「一足立ち」と言って、両足と両膝をそろえて同時に両膝を曲げて、立ち座りをします。

そこに、両手に1キロ以上の物を持って、スッと立ち上がったり、すんなりと座ったりというのは、それなりに稽古を積んでおかないとできません。

もしも「よっこらしょ」と腰を曲げて、ようやく立ち上がるようでは、まず綺麗ではないですね。

いかにも、重たくて大変そうな姿を見せることは、お客様に失礼に当たりますしね。

重たい物を両手に持っていても、まるで軽い物を持っているかのように、スムーズに座り、スッと立ち上がるのが綺麗です。

 

一方、軽い物は、棗や茶杓は数十グラム程度。

軽いので、つい「ぞんざい」な扱いになってしまいがち。
そこを、丁寧に持ち、丁寧に置く、という所作を心がけます。

 

「重たいものは軽々と、軽いものは重々しく」なのです。

 

この言葉には、色々な解釈ができ、ここでは私が思う2つの意味をご紹介します。

 

1つ目は、重たい物も軽い物も同じように扱うということ。

重さというのは、物理的なグラムが重たいことと、高価だったり貴重だったりする「重さ」もあるでしょう。価格に関係なく、物は何でも大切にする心のあり方を示してくれています。それは茶道具に限らず、すべての人や物も同じだと解釈できます。

 

2つ目は、点前が流れるように綺麗な所作にということ。

重たい物を「よっこらしょ」とたいそうに持ち上げたり、軽い物をいかにもポンと軽々しく置く。想像してみてください、そういう所作は波があり、お客様も安らげません。流れるような点前で、気が付いたらお茶が点っていたくらいが、お客様にとっては心地よい空間となります。

 

実際に茶室だけではなく、日常でも「重たい物は軽々しく、軽い物は重々しく」持ち運びをしていると、自分の所作と心の中に、必ず変化があらわれます。

変化というのは、どんな物でも扱うときの所作がどことなく綺麗になり、物を大切にする心が育つことです。

 

こういうことは、「かたち」から入ると効果が表れるので、ぜひお試しくださいね。
そういうことだったのかと感じるのは、遠くない未来でしょう。

 

 

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茶道の点前は「かたち」から。順番は覚えようとしなくても大丈夫♪ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5186/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5186/#respond Tue, 22 Jan 2019 13:12:51 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5186 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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茶道というと、かた苦しい、正座がにがて、順番がおぼえられない。。など、あまり楽しいイメージを持たれていないことが多いように思えます。悲しい。。。

 

お茶って「かたち」から入ります。

「かたち」とは、点前、歩き方、立ち方座り方、障子の開け閉め・・・茶室で行われる所作すべてが「かたち」と言えます。

「そんなん、覚えられなーい」と思われるかもしれません。覚えるに越したことないのですが、覚えることは目的ではないですね。

最初のうちは、手前をするので精一杯で、「覚えよう」とすると、点前に集中できません。

あれこれ考えないで、右も左も分からないまま、「かたち」から入ります。
何か月も何年も続けていると、ある日ふっと気づいたりひらめいたりすることがあります。

そういうことだったのかと。

 

「そういうことだったのか」このセリフは、去年大ヒットした映画「日日是好日」でも出てきます。主人公は、

 

「世の中には、すぐ分かるものと、すぐ分からないものの2種類がある。・・・・お茶を始めて24年。そういうことだったのか・・・」と。

「お茶はねーまずかたちなのよ。始めにかたちを作っておいて、後から心が入るものなのよね・・・・頭で考えないで自分の手を信じなさい」と先生の樹木希林も。

 

お茶は「すぐ分からないもの」の最たるもの。

「一生が稽古」と呼ばれていますから~。

30年やっていて感じるのは、まだまだ修行したい、まだまだ分からない・知りたいことが山ほどある。だから楽しい!ということ。

 

「かたち」から入り、やがて理屈が腑に落ちるには、何年もかかります。皆さんそうです。
ただ、それって、茶道だけじゃないと思うんです。

ファッションもかたちから。
骨格診断や同行ショッピングは「かたち」から入っています。選んでもらった洋風を着るのは、「かたち」から入ろうとしているからですよね。

読書もかたちから。
題名だけで本を選んだり、中身を1ページも読まないでアマゾンで本を買ったり。尊敬する◎◎さんが勧めていたから、即アマゾンで注文。こういうのも「かたち」から。

お金(お財布)もかたちから。
金運に恵まれるお財布のかたちやカラー。お財布を使い始める日は、一粒万倍日がいい。新月にお財布をフルフルするとか(アヤシイ笑)。やっぱり「かたち」からですね。

 

他にも英会話も、まず習いに行きませんか?少し上達してから~ではなくて、上達したいから初心者でも教室に行きます。誰もが最初からセンスの良い洋服が選べるわけではないし、本を読んで即実行に移せるわけでもないし、ましてや一攫千金は現実的ではないですね。

だから「かたち」から入って、自分の理想に近づこうとするんじゃないかな。

 

茶道もかたちから入れるもの。
誰にでもできるものなんです。

あなたも、茶道を始めてみませんか?

 

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「周波数」が人生を左右する!茶室に座って聞こえる「音」で思考と感情を心地よく。 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/space/5182/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/space/5182/#respond Wed, 16 Jan 2019 13:17:18 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5182 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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ブーーンというノイズのような機械音や低温は、頭痛やだるさなどの体調不良、イライラや落ち着かないどの心の不安定をもたらすことは、よく知られています。

この良くない影響をおよぼすのは、耳には聞こえてこない音も含まれるそうです。

 

一方、さざ波のザーザーという音や、朝のチュンチュンという鳥のさえずりは、耳に心地よく、安らぎや爽快感をもたらします。

良い影響を及ぼすのも、耳に聞こえていない音が含まれるそうです。

現代社会では、もしかしたらノイズなしには生活できないかもしれません。
エアコン、パソコン、車、どこかの工事現場、そしてテレビ・スマホなどの電子音。私たちは、実は不快音がある環境に慣れてしまって、鈍感になっているのではないでしょうか。

 

「音」といえば、私は必ず「茶室」を思い浮かべます。
そこには、人工音は一切ありません。

聞こえてくるのは、畳を歩く衣擦れの音、お湯を柄杓から茶碗に注ぐ音、そして釜の湯が煮えるシュンシュンという音。亭主と正客のやり取りの話し声も聞こえます。

雨の日は雨の音、風の日は風の音、水場があればせせらぎの音、夏の暑い日はセミの鳴き声・・・。

茶室に座って聞こえる音は、出している音ではなく、すべて自然に出ている音です。

 

 

私たちの感情や思考にも、音の「周波数」ヘルツがあるそうです。喜・怒・哀・楽、ブログのネタを考える、など、固有の周波数を持っているとか。

もしも、悲しみや苦しみ、不快音を聞いている自分の感情を音に例えると、その想像される音が、体の中で鳴り響いているということ。

外から入る音により思考や感情が左右され、良くも悪くも、聞いた音の周波数を体の中で響かせています。なので、耳にインプットする音はとっても大切。

茶室に座ると、なぜか「落ち着く」「背筋がシャンとする」「心が静まる」のは、茶室の「音」がもたらしている効果といえるでしょう。

 

こちらの書籍を読んで、実感しました。

 

 

「音」がもたらす効果や影響が、「自分が持っている周波数」からの視点で、わかりやすく説明されています。

「自分が持っている周波数を整える」と、人生が開花する、思い通りに運ぶ。それは「自分が持っているもの」だから、努力次第でコントロールできるというお話です。

あなたも、周りの「音」「周波数」により、自分の中の周波数も整えて、人生を思い通りに運んでみませんか?その方法がこの本には書かれています。

そして、茶室で過ごすひ豊かなとときを、ぜひ体験してみてください。

 

 

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【茶道】初釜の持ち物、会費の包み方と表書き、着物で気を付けること、恥ずかしくないマナーについて。 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/caring/5176/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/caring/5176/#respond Fri, 04 Jan 2019 12:55:46 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5176 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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1月の稽古は、新年の楽しみ「初釜」です。

結び柳に紅白の椿、青竹の花入れ、炭台、重ね茶碗、干支のお道具など、お正月ならではの茶事は、あらたまって格式高く、それでいて風情があります。

1年に1度の茶事、という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回は初釜で必ずいる持ち物をご紹介します。

私は表千家流ですが、流派やお稽古場によって違いがあることをご了承くださいませ。

 

 

【初釜の持ち物:茶室で使うもの】

初釜の持ち物で、茶室で使うものは、帛紗、懐紙、そして扇子の3つです。

・帛紗:朱の帛紗、出し帛紗(濃茶の点前をする場合)。正客をされる方は、きれいな朱の帛紗を用意します。お道具の拝見を、帛紗とともにも回すことがあるからです。

・懐紙:多めに持って行きましょう。懐石を頂いた後、器を清めるのに懐紙で拭きます。袋懐紙もあると、いざという時に役立ちます。

・扇子:稽古と同じもの。

帛紗ばさみや懐紙入れは、正式には、茶席へは持って入いりません。服紗ばさみを、帯の太鼓に入れるのも、本来はNGとも言われています。私はやりません。

帛紗と懐紙は胸元に入れ、扇子は帯に入れて、手ぶらで席に入ります。

使った懐紙は、右のたもとに入れます。襦袢が汚れるのが心配なときは、袋懐紙が便利ですよ。

炭点前、懐石、濃茶、後炭、薄茶と全ての流れは、帛紗、懐紙、扇子があれば事足ります。

 

【初釜の持ち物:待合で使うもの】

初釜の持ち物で、待合で使うものを見てみましょう。

待合では、茶席に入る前に、荷物や身なりを整えます。

替えの足袋:洋服の方はソックスを。外のほこりは、中に入れないようにしましょう。

御会費や御年賀:ご指示のあった金額の新札を包みます。お出しするタイミングは、招かれた人たち皆一緒にすると、ご亭主の手をわずらわせません。

風呂敷:自分の荷物をまとめるのに使います、茶席に持って入るものを出したら、コートとバッグは風呂敷に包んで1つにまとめ、待合や荷物置き場に置いておきます。

 

 

 

【御会費の包み方と表書き】

初釜の御会費の包み方と表書きは、どうでしょうか。

初釜に持って行く金封は、初釜の「御会費」と「御年賀」の2種類あります。

御会費は、先生からご指示のあった金額を新札で入れます。封筒の中で、新札を懐紙で包むと綺麗ですね。

表書きは、「御挨拶」「御初釜 御挨拶」「御初釜 御会費」「御会費」 などです。

御水屋料」を別途お包みする場合もありますので、確認しておきましょう。

 

・お弟子さんどうしで、御年賀などの申し合わせがあれば、両方を別々の金封に入れてお持ちします。
御年賀の表書きは、「御年賀」「御年賀 御挨拶」などです。

名前はキチンと表にフルネームで書くのがマナーです。

 

【恥ずかしくないマナー】

マナーは知っておくのと知らないとでは大違い。
茶席では恥をかきたくない、と思うのが人の心。
マナーは特別なものではなく、普段からの準備があるかどうかで決まります。

初釜は、先輩方や違う曜日の方たちと一緒になることがあり、緊張しますよね。マナーは基本的に普段の稽古と同じだと、私は思います。

普段の稽古は、茶事の「割り稽古」です。
炭点前なら炭点前だけ、濃茶なら濃茶だけ、薄茶なら薄茶だけ、それぞれを稽古します。お客さんになっている時も同様に「割り稽古」です。
それらを通しでするのが「茶事」です。

一般に販売されている本で予習をしたりできますので、自分の流派の茶事や点前の教本を読んでおくことも、準備の一つですね。

お道具のことを、ご亭主にたずねるのは、すべて正客の方がされます。次客より下座(げざ)に座ったら、ご亭主に直接たずねるのを控えるのがマナーです。

 

私は表千家流を30年余り習い、3人の先生の元でお稽古をさせていただきました。今も稽古に通っています。お稽古場が変わったのは、1度目は転勤のとき、2度目は先生がご高齢になりお稽古場を閉じられたときでした。

お茶というのは、先生によって、お稽古場によって、多少の違いがあります。細かなことですが大切です。なので、ネットで調べた情報よりも、教本よりも、分からないことは、先生(場合によっては社中の先輩方)に必ず教えを請い、先生のおしゃるとおりにするのが習いです。

 

【初釜は着物で!というかたへ】

初釜は着物で!という方も多いと思います。普段と少し勝手がちがうので、気を付けておくことをお伝えしますね。

着物の場合は、いつもより往復に時間がかかるので、早めに準備をして、早めに家を出ましょう。洋服よりも、多少動きづらく、歩幅が小さいですからね(笑)

着物をお召しのときは、裾を少し短めに着付けておくと、立ち座りがスムーズです。裾が畳スレスレだと、立ち上がるときに、後ろの裾が、かかとに引っ掛かった経験はありませんか?

 

 

初釜という特別なお席ですが、社中の場合は「初釜の稽古」だと思って楽しんできてくださいね!

 

 

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「同じことを同じようにする」ための心のあり方 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5160/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5160/#respond Fri, 30 Nov 2018 13:16:36 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5160 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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お茶の稽古は、繰り返しくりかえしクリカエシ。

これしかありません。

ただ、お茶の稽古の場合、点前は同じでも、それ以外のものは毎回ちがいます。

ハード面でちがうのは、茶室の室礼、お道具、お菓子。
ソフト面でちがうのは、自分自身の心のあり方。

 

嬉しいことがあった後と、悲しいことがあった後ではもちろん、全然ちがいますよね。

雨の日とお天気の日では、気分がちがう。

その日の朝の親子バトル(笑)、夫との会話、買い物をしたお店の人とのやり取り。。。

 

 

毎日ちがう出来事が起きるので、毎日わたしたちの心のあり方は変わるのです。

そんな中、お茶の点前は基本はまったく同じ。

動かすモノ、動かす距離、動かす順番。

心のあり方がはちがうのに、全く同じように点前をするのって、ホント難しい。

点前は、集中と心のあり方が、もろに出ます。

少しでも雑念があると、お湯をこぼしたり、順番を間違えたりするんです。本当ですよ。

 

繰り返す点前の稽古は、同じ心のあり方で、集中して点前ができるようになるための、ある意味修業だと思っています。

 

修行の道も楽しいもんですよ^^

楽しくなかったら、30年続いて来なかったなぁ。

心がブレブレでも、稽古で茶室に入ると、それを立て直さないといけなくて、自分で立て直します。時には強引にでも。

そうして、高ぶったり落ち込んだりしていた心が、茶室に入ると、フラットに静かになっていくのを感じます。

お茶は、私の心のよりどころなのです。

 

あなたにとっての「心のよりどころ」は何ですか?

 

 

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お茶の稽古。何十年経っても、炉開きの日は基本のキを稽古。 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5162/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5162/#respond Thu, 29 Nov 2018 13:16:07 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5162 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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毎週木曜は、お茶の稽古の日です。

うちの稽古場は、10月半ばから「炉」になり、稽古は基本の薄茶点前から始まりました。

点前は薄茶に始まり、薄茶に終わると言われています。

基本が大切ということですね。

 

この基本がなっていないと、応用の濃茶や唐物の点前は、スムーズに運びません。

お茶の点前というのは、うわべだけを取り繕うというのが、全く通じないものです。

 

 

点前をするうえで大切なことは、

基本を大切にして積みかさねること。

「今、ここ」に集中すること。

緊張感をもって点前をすること。

細かいところも、最後まで気を抜かないこと。

 

アレ、文章にすると、メチャたいへんちゃう?

という印象ですが、実際はメチャ楽しいんですよ♪

どうぞ、一服飲みにいらしてくださいね。

 

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何もかも捨てて私が行きたかった所。だったはずが・・。 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/5158/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/5158/#respond Thu, 29 Nov 2018 02:48:20 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5158 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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明日こそ行くぞ!と思いながら眠り、
今日こそ行くぞ!と目覚めて決意し。

でも、ダメなんですよねー。

だから、先日、「何もかも捨てて行くぞーー!」と。

2回目の洗濯機が回っている途中で、部屋の掃除をやりたかったけれどやらないで、ブログも書かないで、行ってきました!

 

 

映画「日日是好日」。

主人公典子が20才からお茶の稽古を始め、傍らにいつもお茶がありながら、人として成長する姿が描かれています。

学生、就職、結婚と人生を歩む私の傍らにも、いつもお茶があり、お茶とともに生きてきました。

私もちょうど20才の頃にお茶を始めたので、典子と自分が重なり、樹木希林と私の先生が重なり、途中で涙したり、胸がキュンとなったりしました。

 

想像していた以上に、稽古の場面が多かったのは、少しびっくりです。

茶道の日々の稽古を描いた映画ということだったので、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。

 

エンディングロールで最後から2番目に

「応援:表千家不審庵」

を見た時には嬉しかった。
恐れ多いけど、身内の名前が入ってるみたいで^ ^

 

それでね!

朝は、「何もかも捨てて、出かけよう!」と一大決心したけど、捨てたものは、洗濯途中の洗濯物を干すことと、掃除することと、ブログ記事を書くこと。

家に帰ったら、また手に入るものばかり。
ていうか、やらなきゃいけないことばかり。

「何もかも捨てて」と思ったものの、実は「な~んも捨ててないやんー」て感じで自分で笑ってしまったw

次回はどこか行きたいところがあったら、「今日は何もかもサボって、行こう!」と決心すると思います♪

 

それではまたー!

 

 

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茶道は退屈で創造性のカケラもない!?~「日日是好日」より~ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5153/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5153/#respond Sun, 18 Nov 2018 13:18:31 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5153 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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茶道の稽古は、点前の繰り返しくりかえしクリカエシ。。。
それしかありません。

それゆえに「むずかしい」「点前が覚えられない」「退屈」などというイメージが、世に先行しているのかもしれませんね。

 

こちらのエッセイでも、主人公は茶道のことを、「想像のかけらもない」「日本の悪しき伝統」だと言っています。

 

読んでいてクスッと笑う場面が多いんですよ。

最初の頃に20代でそんなふうに思った著者も、50代になってあとがきで「今日は週に一度の稽古の日」と書かれているので、きっと20年30年と稽古を続けて来られたのだと思われます。

お茶って不思議な魅力がありますね。

 

例え点前は同じことの繰り返しでも、毎回こんなに違うんですよ。

・雨の日もあれば、晴れや曇りの日も
・肌寒い日や、ポカポカ陽気の日も
・顔ぶれが時々変わります。

・床の間の掛け軸のことば
・生けてある花は毎回違います。
・同じ種類の花であっても、全く同じに生けられることはないですね。
・季節によりお道具は変わります。

 

それと、自分の心の持ちよう心のあり方が毎回違います。

生きていれば色々なことがありますね。

 

同じことをひたすら繰り返すことは、同じ心持ちで点前ができるようになるための修業なのかもしれません。

毎回違うからこそ「一期一会」で大切にしたいと思う今日この頃です。

 

 

 

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茶の湯の冬支度~茶の湯ライターが語る茶の湯の楽しみ 炉編 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5150/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5150/#respond Sat, 17 Nov 2018 13:11:42 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5150 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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茶の湯には、それはそれは多くの「冬支度」があります。

マンション暮らしでは「冬支度」は、衣替えとファンヒーターくらいしか思いつきません。

便利になれば手数は減り、季節を迎えるのが手軽になりますが、支度がなければないで、また寂しい気がします。

 

季節ごとに支度ができるのは、日本には四季があるから。
巡り来る冬という季節を、今年もまた無事迎えられることに感謝しながら支度できるのは幸せなことですね。

 

茶の湯の冬支度の、主なものを見ていきましょう。

・風炉から炉へ
風炉をしまい、炉を開けます。
釜とともに用いる柄杓は大きくなり、たっぷり湯をくめるようになります。
湯を沸かす炭も、冬用は夏用よりもサイズが大きくなります。

 

 

・建具
夏の「よしず」から冬の「ふすま」になります。

 

・花入れ
夏のあいだ花を生けていた「かご」をしまい、陶磁器の花入れを出します。

 

・菓子器
夏場は、磁気の菓子器を主に使います。
炉の時期=冬場だけの菓子器として、漆塗りの器があります。

 

・香と香合
釜の湯を沸かすために炭をおこし、その中で香をたきます。
茶室にはほのかに香の香りがただよい、炭と混ざり合って茶室独特の匂いがします。
夏は「香木」、冬は「練り香」をたきます。

 

夏仕様は5月~10月、冬仕様は11月~4月と、ちょうど半年ずつです。

このほかにも、「銘」のあるお道具は、季節の「銘」に合わせて使います。

 

使い終わったお道具をしまうときには、楽しかった出来事を思い起こし、これから使うお道具を出すときには、やっぱり楽しみなイベントにワクワクします♪

11月に入り、風炉から炉に代わり、お道具が一変したお稽古場も多いのではないでしょうか。

お茶のお正月を迎え、今年もまた炉の点前の稽古が始まりますね。

 

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決まりだらけの茶道、心は「自由」。~「日日是好日」より https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5145/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5145/#respond Fri, 16 Nov 2018 13:10:50 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5145 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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お茶では、点前、歩き方、ふすまの開け閉めなど、決められたことは、必ず定めのとおりにしなくてはいけません。

それがゆえに、面倒とか、私にはできないとか、堅苦しいとか、敬遠されるかたも多いのかなと思います。

でもっ!

 

それ以外は何の決まりもありませーん。

そう、とっても自由なのです。

 

「日々是好日」の掛け軸を「毎日がいい日」と読んでも、「今日はいい日にしよう」と思っても。

菓子器の中の和菓子を「かわいい」と思っても、「美しい」「美味しそう~」と感じてもどれでもかまいません。

真っ黒の楽茶碗を「渋い」と言うひ人もいれば、「かっこいい」と評する人もいます。

炭とお香の混ざる匂いを、「鼻に抜ける」と表現する人もいれば、「癒やされる」と感じる人もいます。

 

何を感じてもいいって、自由ですよね。

あなたが、あなたでいられるのが、茶室です。

 

そんなことがこちらの本に書かれています。

 

 

茶室では、とっても「自由」になれると著者は言っていますよ♪

私も稽古に行くまでは「おっくうだな」と思うことってあって。

でも、稽古に行くと必ず「あー来て良かった。」「お茶ってやっぱりやめられないわ」と思うんです。

お茶って不思議な魅力がありますね。

 

話題の映画「日日是好日」を、今週こそ観に行って、記事を書きます!

それではまたー!

 

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和室で畳のヘリを踏みそうになったときの足の運び方 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/works-and-kimonos/5141/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/works-and-kimonos/5141/#respond Thu, 15 Nov 2018 13:32:52 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5141 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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和室では、畳のヘリを踏まずに歩きます。

最近では、畳の部屋を歩く機会さえも少なくなっていますね。

ですが、知っているのと知らないのとでは、「いざ!」という時に大人として”引き出し”があると、落ち着いて振る舞えますね。

 

お茶では「1畳を6歩で」歩くと決まっています。

それは畳のヘリを踏まない歩き方でもあります。

ですが、畳の端から端へ1畳全体を歩くことばかりではなく、畳の真ん中や、中途半端な距離のところから歩き始めることも、多々ありますね。

ヘリを踏みそうになったり、次の1歩では畳を越えるか越えられないか微妙な距離になり、足をどう進めようか迷うことはありませんか?

 

このときに、目安になるのが「着物を着たときの歩幅」です。

ヘリを踏みそうになったとき、ヘリの手前までにとどめておくか、ヘリの向こうに越えるかは、「着物ならどうするか」をイメージして足を進めるといいですよ。

 

お茶の稽古はフレアスカートが多いため、歩幅を比較的大きく進められるので、普段から「小さめ」を意識するといいでしょう。

 

8畳の茶室では、ヘリを踏みそうになるのは、いつも大体同じ場面だと思います。

ヘリを越える・越えないをどちらもやってみて、「着物を着たとき」をイメージしながら、シックリくるほうを選んでくださいね。

 

畳で自然に歩けるようになると、お茶の稽古が今よりもっと楽しくなります♪

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ご挨拶や会食で和室にとおされたとき、知っておきたい洋室とはちがう2つの振る舞い https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/works-and-kimonos/5137/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/practice/works-and-kimonos/5137/#respond Wed, 14 Nov 2018 13:39:28 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5137 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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年末年始のご挨拶や会食で、和室に通される機会も多くなりますね♪

和室での振る舞いと、洋室での振る舞いは、「全然ちがう」と思われがちですが、大きくちがうのは2つです。

・和室では扇子を使うこと
・洋室の戸は立って開け閉めを、和室のふすまは座って開け閉めをすること。

 

●和室では扇子を使います。

和室でのご挨拶は、畳に座ってすることが多いですね。

この場合、招かれたら扇子を前に置きます。

お茶の稽古では、弟子から先生へ、ご挨拶の金封をお渡しするときは、畳の上にじかに置かないで、広げた扇子の上に乗せて差し出します。

先生はその金封をおさめてくださり、扇子だけをこちらに返してくださいます。

 

●和室のふすまは座って開け閉めをします。

入るときは、座ってふすまを開け、にじって部屋に入り、向きを変えて座ったままふすまを閉めます。

出るときも、座ってふすまを開け、にじって部屋から出て、向きを変えて一礼し、座ったままふすまを閉めます。

※「にじる」は、正座のかっこうで両手を両脇について、そのまま進むことです。

 

和の稽古をされていないと、扇子を使うのは難しいと感じるかもしれません。

始めのうちはご挨拶のときにだけ使い、少しずつ慣れていきましょう。

あとは、ふすまの開け閉めと出入りを意識すれば、和室だからといって、そんなに緊張することはありませんよ。

お家に畳の部屋がある方は、ぜひ練習してみてくださいね!

 

 

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私が茶の湯で一番伝えたいこと。作法でも正座でも点前の順番でもなく。 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5131/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5131/#respond Thu, 08 Nov 2018 13:05:26 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5131 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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今さら~ですが、私が伝えたいのは、

 

お茶って楽しい

 

ということ。

お茶とは、もちろん茶道・茶の湯のことです。

ただ、茶の湯に対する世間のイメージはこんな感じでしょうか?

 

正座がたいへんそう。
敷居が高い。
作法がむずかしい。
おぼえられない。
和菓子って甘すぎない?抹茶って苦くない?
上下関係が厳しそう。

 

えっとーー。あんまり、いいイメージってないですね。。

「お茶をやっている♪」と話すと、私の楽しさとは裏腹に、言われるのはけっこうネガティブなことが多いんです。それって、

みんな、誤解してるー(笑)

皆さんが言われる上のようなことは、間違いではないです。

正座がたいへん、作法や点前がおぼえられい、なんか入りにくい、上下関係が厳しい。

それが理由でお茶を敬遠されているとすれば、とってももったいないこと。

本質はそこではないから。

 

 

一服のお茶でもって、主客が心を通わせ、一期一会である今この瞬間を楽しむことなんです。

たかが一服、されど一服ですね。

 

たった一服のお茶を最高に美味しく楽しく飲んでもらうために、日々研鑽を積み、何が喜んでもらえるかなと思いめぐらし、人生をささげると言っても過言ではありません。

そういう茶の湯の醍醐味を、茶の湯がどんなに楽しいものかを、これからもお伝えしていきたいと思います。

 

あらためて、この「View.cafe 侘び・寂びの視点」をよろしくお願いします♪

 

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名残りのお茶~茶の湯ライターが語る「茶の湯の楽しみ 名残りと侘び寂び編」 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5134/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5134/#respond Wed, 07 Nov 2018 13:12:14 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5134 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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11月は、炉を開き、茶壷をはじめて開け、「お茶のお正月」と言われています。

 

11月に入ると、そろそろ風炉用のお道具をしまい、炉で用いるお道具に入れ替えます。

その前の10月や炉の終わりには、前年から茶壷に保管しておいた茶葉が少量になっているはずで、「名残りの茶会」をすることがあります。

5月に火を入れた風炉も、6か月間の役目を終え10月でおしまいです。

 


※写真は6月の「風炉」(左)。

「名残り惜しむ」というのも、日本人独特の侘びた感性ですね。

この時期の茶会では、華やかなお道具よりも、ざらざらの陶器の茶碗や、錆びて欠けた蓋の釜など、いかにも侘び寂びの風情のお道具を用います。

そんなお道具で一服を点て、残り少なくなった茶葉を、名残り惜しみながら、大切に大切にお茶を味わう。

昔の人は風流だったんだなぁと思いをはせずにはいられません。

茶葉が残り少ないときには「名残り」を楽しみ、茶葉が満杯の茶壺をはじめて開けると「おめでたい」と楽しみ。

茶の湯はどんなときも「楽しみ」とともにあります。

名残り、茶壷、炉開き、そんな茶の湯の楽しみを、一服いただきながら、ともに語り尽くしたいですね♪

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11月は「お茶のお正月」~茶の湯ライターが語る「茶の湯の季節の楽しみ 秋編」 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5128/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/tool/5128/#respond Tue, 06 Nov 2018 13:35:57 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5128 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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11月は「お茶のお正月」と呼ばれ、おめでたい月なので、あちらこちらで茶会が開かれます。

風炉から炉に変わる「炉開き」があることと、茶壷をその年にはじめて開ける「口切り」があることから、そう呼ばれています。

 


※3畳小間の炉。右側の釜が入っているところを「炉」という。

 

茶壷の中には、どんなふうにして茶葉が入っているのでしょうか。

そして、どうやって茶葉を保管しているのでしょう。

秋の茶室に欠かせない、茶壷について解説していきますね。

 

 

五月ごろ新茶を収穫した時に、少量ずつの茶葉を和紙に筒状にくるんで茶壷に入れます。

茶壷に蓋をして、上から和紙を幾重にもかぶし貼り付けて封をします。

 

現代は年中同じ品質の茶葉が手に入りますが、昔はこうして新茶の穫れる時期に一年に一度、一年分を茶壷に入れて大切に保管していました。

 

茶葉はおよそ半年寝かせ、11月に茶壷の封を開け、茶葉を取りだし石臼でひいて粉にします。

こうしてできたお抹茶で、大切なお客様をお招きして一服差し上げます。

「口切りの茶事」とよばれる11月の茶会です。

 

はじめて封を切り開ける茶壷、半年ぶりに炉が開く「炉開き」。

2つの「はじめ」が重なり、「お茶のお正月」となります。

 

10月も後半になると、11月の「口切り」と「炉開き」に向けて、建具や道具の支度をしながら、その日を心待ちにします。

そして、いよいよ11月に入ると、炉用のお道具を出して、風炉用のものと入れ替えます。

 

お茶をしていると、季節を意識するというよりも、移りゆく季節に自然と身を任せていると、向こうから秋がやってきてくれます。

「あ、もう秋だなー」と気づき、そろそろ支度をという感じに。

 

茶の湯は季節とともにあり、秋には秋の楽しみがあります。

それにしても、ライターなるもの文章で語っていますが、本当はリアルにお会いして、秋の夜長、炉を囲んであなたとともに茶の湯を語りたいですね♪

 

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和三盆のお菓子の秘密 https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/japanese-sweets/5121/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/japanese-sweets/5121/#respond Sat, 20 Oct 2018 12:50:48 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5121 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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和菓子の材料に使われる「和三盆」。

その優しい甘さは、口に含むと、

「あー幸せ」
「生きてて良かった」
「日本に生まれて良かった」
「美味しすぎて嬉しくて、涙が出そう」

としみじみ思うほどに、美味しいものです。

 

そして、和三盆を固めて作られる干菓子は、見た目もとってもきれい。

 

 

職人さんが一つひとつ心を込めて作る和菓子。

どうやって作られているのでしょうか。

 

さらさらのお砂糖は、米粉やもち粉などと混ぜて、固められているんですよ。

原材料は、色粉以外は、「砂糖、米粉」だけだったりします。

干菓子の「型」に入れ、押さえて押さえて固めることから、「押しもの」とも呼ばれます。

 


※左上から時計回りに、松竹梅、鶴、亀、二人静、菊水。

 

それにしても、美しい!

食べるのがもったいないけど、食べちゃいます^^

 

抹茶が苦いと感じるかたは、干菓子を1つ口にふくんでから、抹茶を飲んでみてください。

それはもう、やめられなくなりますよ~♪

 

 

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「着物はあるのに着て行く所がない。一人で着ても楽しくない。」かたにお知らせ♪ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/kimono/5125/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/kimono/5125/#respond Fri, 19 Oct 2018 12:47:38 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5125 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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着物を持っていて着たいけれど、着て出かける所がない。
一人で着ても楽しくない。

わたしも同じなので、その気持ちとってもよく分かります。

着物、着たいですよねー。

それならば、着物を着て、私と一緒にちょっとイイ美味しいお店に出かけて、会話を楽しみませんか?

 

着物を持っているけれど、着て行く所がない

というのを、これまで多くのかたから聞いてきました。

着物を着て出かけると、自然と身のこなしが「着物仕様」になり、女性としてワンランクアップ。
着物を着た女性は、そんなふうに見えますよね。

 

着物は、日本の女性を一番美しく見せると私は信じています。

これからは「和」の時代です。

美しい着物を身にまとうことで、何よりも心が満たされます。

1か月に1回、3か月や半年に1回でも着物を着る日をつくり、ゆとりある暮らしを手にいれませんか?

「着物を着て出かけたい!」という人たちが、着物を着て出かけられる場を企画しますね。

まずは、美味しいお店かな~。

後日このブログでお知らせしますので、楽しみに待っていてくださいね♪

 

 

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週に一度のお茶の稽古で一番楽しみなこと https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5107/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/pleasant/5107/#respond Thu, 18 Oct 2018 12:45:55 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5107 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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お茶の稽古は、今は週に一度、神戸の元町というところに通っています。

お茶の稽古で一番楽しみなこと、それは・・・

 

えっとー。。。

お茶そのものが楽しみなので、一番は決められなくて、

 

・茶室という非日常の空間に座っていられること。

・ふだんの私とはちがう、もう一人の「茶道モード」の自分になれること。

・きれいで美味しい和菓子。

・美味しいお抹茶。

・お稽古での茶道の話題と、茶道以外のおしゃべり。

・今日は何のお点前を稽古するのかなーとワクワク。

・今日はどんなお道具が出ているのかなーとワクワク。

・心静かになれること。

・何もかも忘れて、集中できること。

 

 

今は思いつくのはこのくらいです~。

ちがうときに同じ質問をされたら、またちがう答えがたくさん出ると思いますよ。

楽しみは無限ですからね♪

 

あなたは、何が好きで、その楽しみは何ですか?

 

 

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「着物ってめんどう。片づけもたいへん。」は本当に本当にそう? https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/kimono/5115/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/daily-life/kimono/5115/#respond Wed, 17 Oct 2018 12:45:08 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5115 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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「着物を着て出かけませんか?」とお誘いすると、よく返ってくる言葉です。

 

「着物ってめんどう。片づけもたいへん」

 

そうなんですよねー。

「めんどう」「たいへん」というイメージが根強く、どうしても先に立っちゃいます。

ただ、それを上回る魅力が着物にはありますよね!

着物の魅力については、別の記事にゆずるとして。。

 

そもそも「めんどう」なことや「たいへん」なことって、そんなにたいへんですか?(笑)

 

もしもあなたが、ブログを毎日書いているかたなら、それってとてもたいへんなこと。

もしも家族のために毎日お料理をしているとすれば、それって結構めんどうなこと。

もしももしも、あなたが子育てをしているとすれば、それってこの世で一番たいへんかもー(笑)

 

こんなにたいへんなことを毎日やっているのに比べて、着物を着るのは年に数回ですみます^ ^

いうなれば「地味にスゴイ」。
襟を合わせたり紐を結んだりと、見えないところの地道な作業繰り返しで、着付けって地味ーーにスゴイのです。

 

年に数回だけ、その地味にスゴイことを乗り切って着物を着る「もう一人の自分」、想像してみてください。
やっぱり着物美人でしょ^ ^

それに、最後の帯締めまで結び終わると、やり切った感があるものですよね。

着物を着ると、心が満たされて、ゆとりをもって一日を過ごせますよ。

 

季節は秋。暑くもなく寒くもないこの時期は、着物を着るのに絶好のタイミング。
秋空の下、着物でぜひお出かけください♪

 

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あなたの「非日常」は何ですか? https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/space/5111/ https://wabi-sabi.view.cafe/blog/waka_enjoy/space/5111/#respond Tue, 16 Oct 2018 12:24:01 +0000 http://wabi-sabi.view.cafe/?p=5111 Copyright © 2024 侘び・寂びの視点|wabi-sabi.view All Rights Reserved.

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非日常

 

この言葉から何を思い浮かべますか?

旅行、高級レストラン、それに登山なんかも非日常かもしれませんね。

 

私は真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり「茶室」です。

畳、土壁、障子の和紙、ふすまの和紙、ヒノキの柱、床の間、杉の天井・・・。

私たちの現代の生活では、見られなくなった自然素材の空間。

本来は、自然素材に囲まれているのが、文字通り自然なのかもしれません。

ただ現実は、マンション暮らしの私にとっては、畳とふすまくらいで、土壁、ヒノキの柱や床の間などは、日常で目にすることはないですね。

 


※4畳半の茶室。高低差のある天井にすることで、「高さ」を感じさせて空間を演出。

 

そんな茶室という非日常の空間に居られることは、茶の湯の楽しみのひとつです。

ふだんとは違う、しかも純天然の高級素材でつくられた空間。

その心地よさを一度味わうと、もぅやみつきです(笑)

 

あなたも茶室に座って、美しい和菓子と美味しい抹茶はいかがですか~♪

 

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