茶道って楽しい

心が通い合う楽しさ~お茶を点てる人と、お茶を飲む人が心を通わせる~

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「わたし、なんにも知らないけど大丈夫かな」

2月に茶室でお茶会をするんですが、来てくださるかたが、こんなふうにおっしゃいます。
答えは、もちろん、大丈夫です!

冒頭の、「なんにも知らない」というのは、点前(てまえ:お茶を点てる順番が決まった動作)や作法のことですよね。

ホント、茶道って点前も作法もハンパなく細かくて多いのです。

 

 

実は点前というのは、ぜーーんぶ、おもてなしの「心」から来ていることなんですよ。
こんなふうに。

・湯相(ゆあい)をととのえる
お湯かげんのことです。あつーいのが美味しいですよ。
鉄釜で沸かしたお湯は格別です。

・お茶碗を温めて、抹茶を冷めにくく美味しくする。
紅茶やコーヒーも、温めておいたカップに注ぐと、冷めにくいし美味しいですよね。

・お茶碗に抹茶を入れる
お客さまのお好みは、濃いめか薄めか。
ノドが渇いているのか二服目かなどなど、そのときの状況で、抹茶の粉の量も変わります。

・お湯をそそいで、茶筅でシャカシャカと点てる
点てるのが足りなくても、抹茶がダマになって美味しくないです。
点てすぎてもその間に冷めてしまいます。
ちょうど良い頃あいをみはからいます。

 

これらは、点前のほんの一部。

すべてが「お客さまにお茶を美味しく召し上がっていただく」ためだけにあります。

お客さまもまた、心を込めて点ててもらったお茶を、ありがたーく頂だいします。

お茶を点てる人と、お茶を飲む人が心を通わせること。
茶の湯というのは、こんなふうに、心が響き合う楽しさがあるんですよ。

2018年は、心通わせて、美味しい和菓子とお抹茶を、茶室という非日常な空間で、一緒に楽しみませんか?

 

 

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  • この記事を書いた人
市川弘美

市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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