茶道の稽古で身に付くこと

ドアと引き戸の違い

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えっとー。。。突然ですが、質問です。

あなたは、和風建築に住んでいますか?
それとも、洋風スタイルの生活ですか?

こちらは、長野県の諏訪大社近くにある、和菓子屋さん「新鶴」(しんつる)。
塩羊羹が有名ですよ^^

昔から変わらない店構えの和風建築、風情がありますね~。

 

この写真の、真ん中右の「戸」が開いているの、気になりません?

わたしは、とっても気になります^ ^

ガラガラ~と音を立てながら開ける「引き戸」が、開いたまんまなっているんです。

戸は開けたら閉めてよ~、と気になります。。。

 

この引き戸を開けたひとは、「和」な引き戸の建物に慣れていないんだなーと思いました。

それに今は、お店は自動ドアが多くて、手で開け閉めする引き戸はほとんどなくなりましたね。

ふだんが「洋」な生活スタイルだと、「ドア」がほとんどです。
「和」な建物だと、ふすまや障子、それに玄関とかは「引き戸」。

ドアと引き戸は、お箸とナイフフォークと同じくらい、違います。

ドアの開け閉めはキチンとできても、引き戸は開けたまんまになる。
お箸がきれいに使えても、ナイフフォークがキレイに使えるとは限らない。

 

ふだんからドアの開け閉めをキチンとやっていても、引き戸になると、まったく別物ということですね。

ちなみに、この店のドアを開けっぱなしにしたのは、息子だったというオチでした(;^_^A

日本に生まれて「引き戸」の開け閉めの習慣がついていないのは、親の不徳のいたすところ。
ですが、仕方ないと思うと同時に、和風建築が減っているために触れる機会も少ない現実に、淋しい思いもします。

 


※新鶴の生菓子。大きめの1個180円はコスパ最高~♪

 

この和菓子屋さん、外見だけじゃなくて、お店の中も昔のまんま!

ショウケースは、ガラスに無垢の木枠。
戸棚もすべて無垢の木でできています。
和菓子を保存しておくケースも、やっぱり木の「もろぶた」。

こういうお店屋さんって、文化遺産並みに貴重だと思うんですよね。

いつまでも、ずっと昔ながらのスタイルでいてほしいなーと願いながら、お店をあとにしました。

 

 

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  • この記事を書いた人
市川弘美

市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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